
人間は歳を重ね過ぎるとだんだん子供かえりをするらしい。自分も人生を半分以上すぎてなんとなくその意味がわかるようになってきたと思う。若かりし日々というのは、時間が無限大にあって自分は何にでもなれるような気がしていたが、ある日を境に、今まで生きた時間よりこれから生きる時間は短いと悟る時が来るらしかった。(あくまでも噂)それが早いか遅いか最初からわかってるかは個人差があるだろうが、私は50歳にして実感した。(よって噂ではない)今まで生きた分は、もう生きれないのだと。そう思うと、不思議なもので(私の場合)時間が勿体ないと思えど体はついてこない。あるがままによりのんびりと行こうではないかなどと開き直りに近い感情すら芽生える。これが子供がえりの兆しじゃない?なんて思ったりして一人笑う。
日々食べるものもだんだんより薄味を好む様になって、特にあんなに甘いものが好きだったのに、〝甘ずぎるのNG〟になってくるからあら不思議。
たとえばガトーショコラも濃厚なものよりも程よい甘さに、ほんわかしっとりカカオがしっくりくるものが好ましい。よって、ヴィロンの中でありとあらゆるチョコレート菓子があるのだが、ど定番のものがとても食べやすいのである。あれこれ試す時間より、これこれこうよとじっくり観察する。どれが舌に優しい味わいか。今日は中川ワニ珈琲唯一の浅煎りと食べ合わせる。いっときの、浅煎りブームの前から実は焙煎してはるなーとしみじみ。