真の甘いもの好きとは?

友人とメッセージでやり取りをしていると、京子さんは甘いものが好きな割に行くお店が決まっている(同じところが多い)ので真の甘いもの好きではないと言われて驚く。私は、自称無類の甘いもの好きである。ワニさんは私のことを(甘いものの)偏食と呆れるぐらいだから、そこは間違いないと思うが…。あえて、新しいとこへ行かなあかんのか?と思い、本来なら行かない行動圏外へ今日は行くことにした。場所は亀有というところで、こち亀で有名なところだ。家から遠いと思い込んでいるので電車の乗り継ぎを検索すると意外に近かった。池袋からJRで西日暮里に行って、そこから千代田線で亀有とスムーズに行けそうだった。実際、西日暮里駅で、どの千代田線だ?と悩んだが、こんなところにもう一段地下に降りる階段がある!と見つけ無事辿り着く。亀有駅からナビゲーションに誘われるまま歩き、たどり着いた場所は神社である。
よく見ると(神社の)真横にケーキ職人さんたちがあくせくと働き、その手前には、どのケーキにしようかと楽しそうにケースを見ている老若男女列があり、ここかと駆け寄った。店の名前はラ・ローズ・ジャポネである。最近美味しいムースのケーキが好きで帝国ホテルによく行っていたが、ここのムース系も美味しいと無類の甘党仲間に教えてもらい今に至る。ムース以外には目もくれずりんごのムースを頼んでみた。

ムースの下にリンゴのコンポートとタルト生地があり、上層下層と使い分けているところは、上手だと思った。ムースの軽い食感にペロリと食べてしまう。しまった、もう少しゆっくり味わえばよかったのにと後追いでドリンクが出てきた。耳をすますと周りのお客さんたちがケーキのお代わりをしているので便乗することにした。

一見たわいのないように見えるが、なんと下がチョコレートのスポンジ生地にガナッシュがコーティングがされており、上が淡いミントムースでしてやられたりの〝ミントチョコ〟である。ケーキらしからぬ色合いもこれまた良し。お供はオリジナルブレンドハーブティーを味わう。なかなか外出してコーヒーを飲む勇気がない。(うちで飲むコーヒーが1番です☺︎)厨房を見ると殺気が漂う中、ケーキがどんどん形成されていく姿にここはどこ?と思った。
さらに一息ついていると隣の女性がここのケーキかヤナカノモンブランヨ呪文を唱えてた。そんなケーキ屋さんがあるんだなと知る瞬間。よく見ると皆さん各々の好きがテーブルに並んでおりショーケースに陳列しているより、より(ケーキたちが)生き生きしているように見えた。好きこそもののなんとやら、あー、あれこれ…とため息が出た。帰りは千代田線をずっと乗り続け、明治神宮前で副都心線に乗りかえて結局いつもの新宿伊勢丹に辿り着く。ロエベの前でハウルの動く城好きが、ジブリ(ハウル)とのコラボ商品買わなくていいのか?とずっと自問自答。買わなくていいよと一応言っておく。おっとと、忘れてはならぬ、真の甘いもの好きは行動派と安全(保守)派に別れるのだろう。前者でも後者でも無類に変わりはない。